<子猫を保護#18>るるちゃんの避妊手術

子猫を保護

るるちゃんを奇跡的にトラップできて、号泣した後、怖がると聞いていたので、捕獲機にタオルをかけ、暗くしておいた。想像していたのとは違って、とても大人しく、落ち着いている。

8時半から9時までの間と決まっているので、車で施設に行くと、建物ではなく、トレーラーハウスだった。もう既に20人くらいの人が並んでおり、それぞれが、トラップのままだったり、キャリーを何個も持ってきていたりした。1匹につき、1つのしっかりとしたキャリーと決まっている。段ボールなどは不可だ。ネット上の説明を何度も何度も読み返したので、なんとか受け付けてもらえそうだ。

まずは、予約の人たちが優先に呼ばれた。私はよくわからないので、その場でじっと待った。

「綺麗な子だねぇ」と、おばあさんが話しかけてきた。るるちゃんは、野良猫だけど、ロシアンブルーのような綺麗な子だ。みんな、慣れている感じで、ボランティアなんだろうか?野良猫を捕まえて、自分のお金で手術する人もいるだろうし、そういう団体に所属してるのかもしれない。いつも来ている感じだった。

私は一番最後に呼ばれた。お腹の子は、避妊手術のときに流されるらしい。仕方ないよね、本当にごめん。

妊娠している場合は、少し費用が高いらしい。あと、Rabies(狂犬病ワクチン)3年分をカードで支払った。2時頃、取りにきてください。と言われる。とにかく、無事に受け付けてもらえて一安心だ。

2時前に取りに行った。また、予約の人たちから先に呼ばれる。5か月ほどの子猫が、もう妊娠していましたよ、と追加料金を払わされていた。こんな子猫が?という驚き。本当に野良猫を放置していたら、エンドレスということだ。

るるちゃんは、麻酔のせいか、ぼんやりしていた。車の中で「るるちゃん、ごめんね」と、何度も何度も謝った。涙が止まらなかった。でも、今までキリキリしていたるるちゃんは、とてもゆったりとして、ホッとしているように見えた。麻酔のせいだけではないようだった。

化膿止めはしているけど、できれば、1日、家の中に置いてください。と言われたが、うちの猫がにおいを嗅ぎまわって落ち着かないし、ガレージで静かにタオルをかけてエサと水を置いていたが、トラップの中にいるままだったので、トイレとかできないだろうと思い、夜に、外に出した。

外に飛び出して逃げて行くかと思ったが、ガレージの前で、動かずに、じっとこちらを見ていた。気のせいかもしれないけれど、「ありがとう」と言っているように思えた。るるちゃんは、もうお腹に子供がいないことはわかっているだろうし、そのことが、るるちゃんにとっては、悲しみよりも安堵なのではないかと思えた。顔つきが、とてもやさしくなっていた。

続けて妊娠することが、自分ではどうしようもできないことで、助けを求めていたのかもしれない。るるちゃんが、とてもおだやかな表情になってくれたことで、私は救われたように感じていた。

とにかく、良かった。。。頑張った!!