ママが、ボクに「キキ」という名前をつけてくれた。妹は「ココ」可愛い名前だ!
毎日、おいしいものをいっぱい食べて、おもいきり遊んで、安心して眠れる日々が続いていたけど、また以前にいた施設に連れて行かれた。ワクチンとかいう注射と、何か手術をしないといけないんだって。
また、消毒薬のにおいがするオリの中に入れられて、そこにお泊りするみたいだ。とっても怖いよ、ママ、ちゃんと迎えに来てくれるのかな、このまま置いていかれるのかな、もうここで暮らすのはイヤだよ、助けて!不安でいっぱいだった。
ココも一緒だったけど、妹は、小さすぎて、まだ手術は無理なんだって。でも一緒にオリの中に入れられた。その後、冷たい台の上にのせられて、意識がなくなった。
気がつけば、手術とかいうのが終わっていた。まだ、ぼーっとするけど、生きてたよ!
ママがとても心配しながら、待っててくれた。何か手続きがあったみたいだけど、「キキ、うちの子になったんだよ!」と、ママが嬉しそうに言った。
やった~!もうオリに入らなくていいんだ?外で震えながらおなかが減って鳴かなくていいんだ?
ボクたちは、幸せいっぱいで家に帰ったんだ。
家に帰ると、大人の猫たちがいたよ。今までは、小さかったのと、検査が終わるまで、子猫専用の部屋にいたんだけど、今日から一緒に家で過ごすんだって。
大きなおじさん猫は「ミミちゃん」。おじさんだけど、ママがめちゃくちゃ可愛がってて、ミミちゃんって呼んでるんだ。おっとりとした、とってもやさしいおじさんだよ。
もう1匹は、「りりちゃん」ちょっと神経質そうな大人の女だ。
本当は、もう1匹いたのだけど、「ももちゃん」と言って、1か月前に6歳で急に亡くなっちゃったんだって。
ママとパパは、とても悲しんで、毎日が耐え切れずに、ボクたちを探して、飼ってくれることになったみたいだ。ボクたちがここにもらわれたのも、そういうタイミングだったんだなと思うと、縁というのかな、ももちゃんが亡くなる時期が違っていれば、ボクたちはここにはこれなかったのだから。
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