手続きに少し時間がかかったけど、その日のうちに、ケージに入れられて、車に乗った。
ボクたちは、まだまだ小さいので、もう少し大きくなるまで、検査や手術ができないので、まだこの家の子に決定したわけではないらしい。
この人たちは、「フォスターペアレント」という一時的に預かる人らしい。
どこに行くのか、怖さよりも興味津々で、車の中から見える動く景色を妹と一緒に見ていた。
「大丈夫だよ、怖くないよ」車の中で、女の人がずっと話しかけてくる。
怖くなんかないよ、それより、この動く景色はなに?どうなっているの?窓の外を見ながら、これから起こることになんだかワクワクした。
家に到着する。
ボクたち専用の部屋が用意されていた。
シーツとタオルが敷き詰められ、見たこともないおもちゃや、ダンボール箱、爪とぎ、それに大きなトイレがあった。
いつも、小さな箱に少しだけ砂が入ったトイレだったから、砂場みたいで嬉しくてトイレはしないけど、出たり入ったりして遊んだ。
それに、なんて大きな部屋なんだ!走ったりもできるよ。なんだか自由になれた気がするよ。キャットタワーがあって、それにのぼると、窓からの景色も見えた。すごいよ!楽しすぎるよ!
そしてすぐに、ごはんの時間がきた。
白身の魚を蒸して、ほぐしてある。こんなの食べたことないよ、美味しくて、必死で食べた。魚がなくなっても、お皿をずっとずっとなめ続けた。
そのうち、眠くなってきて、妹と一緒に眠った。
こんなのが、ずっと続くといいな。。。夢じゃないといいな。
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