子猫たちは、個別に子猫専用ルームをつくり、ドアも閉めて外にはでないようにしてあるのだが、キキが食事をしなくなった。
子猫のころから、外部からのお客さんもめったにない家で育ち、宅配の人が玄関前に荷物をおろす物音だけで、ササっと逃げていくほどの神経質さである。
当然、姿を見ることはなくても、子猫たちが部屋にいることは感じとっている。野良猫が、窓の外を歩くだけでも、うなりだして、落ち着かないのだから、家の中によその猫がいるなんて、キキにとっては地獄だったのかもしれない。
病院に連れて行こうと思ったが、予約でいっぱいでしばらく取れない。まあ、原因は明らかなのだから、様子を見るしかなかった。
こういうことになるのなら、もうフォスターは無理だと思った。やはり自分の飼い猫にストレスを与えるようなことをしてまでフォスターをするのは、本末転倒である。
そうこうしているうちに、もう1匹のうちの猫のココちゃんまでが食事をしなくなってしまった。
もうこれではフォスターを続けることはできない。しかし、今回は預かった以上、しかも他にフォスターがいない以上、期間は最後まで努めなければ迷惑がかかる。メッセンジャーでも、このことは報告しなかった。
もうやめよう、申し訳ないけど次はない。と考えていたが、数日経って、2匹とも食事をとるようになった。ちゅーるは、食べていたので、いろいろ好きなものを少しずつ与えてはいたが、カリカリを少しずつ食べるようになった。良かった!
もしこのまま、慣れて元気になれば、フォスターを続けられるかもしれない。キキだって、今後もっとこういうことに慣れていく必要もある。どの程度のストレスかにもよるけれど。
とりあえず、また普通に食べるようになってくれたので、様子をみながらフォスターを続けることにする。